2019年。増加の一途をたどる犯罪を抑制すべく新しい法律が施行された。刑法第五五条「緊急避難極刑法」。通称「七分の一」法と呼ばれるそれは、人を殺したら理由の如何を問わず即死刑、処刑方法は囚人同士が互いに殺しあうという過酷な法律だった…。空気が澱む処刑場に７人の男女が集められた。傷害致死、過失致死、殺人。彼らはそれぞれが罪を犯した死刑囚たち。手渡された銃に自ら選んだ弾丸を込める。生き残る為には自分以外の全員を殺さなくてはならない。死への不安と恐怖に苛まれる７人。そして、処刑が始まった。今、まさに一発目の銃弾が放たれようとしていた…。近未来の日本を舞台に繰り広げられるソリッドシチュエーションバイオレンス。